足元に光る太古の原石

自分が住んでいる地域に恐竜が闊歩していた事実を想像できますか?

僕の住む天草には9500万年前の断層があって、実際に恐竜の化石やアンモナイト、植物や木の化石が沢山出てくる。その時の植生にとても興味があるんだけど、針葉樹の化石を見ると今とあまり変わりがないみたいで、火山が噴火して燃えた木の化石も出るんだけど、今僕たちが森で見る木と特別変わりがない。

地球の歴史で人類が活躍し始めたのはまだ数百年前(諸説あり)だけど、お墓や貝塚を見る限り今とそんなに食べ物にも変わりがない。

そんなに変わらないのに。ではなぜ、当時いた生き物や植物たちは姿を消していったんだろう。

答えは分からない。研究者たちは気候と人間の活動勢力が大きくなったのが原因と言う。

数千年まえから既にある地域では文明の発展とともに環境破壊があったらしいし、航海技術とともに、閉ざされた島や大陸では500年前以上前から動物たちの絶滅は起こった、そして極めつけは産業革命だ。便利さや文明の発展と入れ替えに何かがいなくなるのが常なんだ。じゃあ太古の記憶を残す生き物はもういないのかと言うと、あるんだ。かろうじてあるんだ。

例えるならば、シーラカンス、カブトガニ、オウムガイ。彼らは何億年も姿をほとんど変えていない、樹木だとイチョウ、メタセコイアがそうだ。

他にもたくさんある、足元に転がっている石をよく見たらその石は火山活動やプランクトンの体積でできた岩石だ。もしかしたら恐竜時代よりも古いかもしれない。

少し視点を変えてじっと観察すれば驚くことが沢山ある。沢山の生物や植物が姿を消してきたのに彼らは何故生き残っているんだろう。僕がどんぐり拾いに今でも夢中なのは姿や形を変えて今も生き残っている樹木に、なにか太古へのあこがれを抱いているのかもしれない。そして希少な木々や生き物が姿を消したら、純粋にとてもさみしい感情を抱く。それは人を癒す妖精を一つ、また一つと失っていくことだと思うから。

THE ARK OF TREES は、そんな思いで出航したんだ。

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